最近、ベンチプレスをトレーニングプログラムから外しました。
大胸筋を鍛えるトレーニングで、基本的なトレーニングであるベンチプレス。押す動作にあたります。
まず大胸筋の役割として、上腕を横から前に振る肩関節の内転および水平内転、上腕を内向きに捻る内旋、上腕を持ち上げる屈曲の働きがあります。
日常動作では、うつ伏せから手をついて起き上がる動作、腕を押し出す押す動作、物を胸の前で抱える動作などに働きます。
ベンチ台がフラットな状態でのベンチプレスは、背中を反らすことで体幹部に角度が生まれ、胸から垂直にというより、ややおへそ側に向かって押す状態になります。背中の反りが強くなればなるほど、プールサイドから出るような状態に近づきますね。
日常的にプールサイドから出て上がる状況ってあまりないと思います。
そして次は、見た目の話です。上記のようなトレーニングがあり、ディップスやディクラインベンチプレスと言います。
大胸筋下部を鍛えるトレーニングで、下に向かい厚い胸板はつくられます。
ですが、コンテストなど見ていますと、上部やトップが出ているなあと感じます。日常的にもあまり使う機会が見られない、見た目でも主流は上部を鍛える…であれば、いらないのではと感じ、思い切ってやめることに。笑
押す動作をまったくしなくなったかというと、そうではなく、インクラインという形でベンチプレスを行っています。まさに胸筋上部を鍛える形のベンチプレスです。
上部を鍛えることにより、機能的に見ても胸部の伸展が上手に、または楽に行えるようになり、胸の姿勢がより上向きになることで、良い姿勢づくりになりますね。
猫背の方はおおむね、肩が内へ巻いているようになっていて、胸筋の硬さにより肩が前方に引っ張られている状態によるものです。
また、胸筋により引き上げられているようなタイプのいかり肩は改善になりますね。
一つの種目としてみれば、やめたわけですが、押す動作として見たときには、自分にあった形で行うということが大事なんだと気づかされた気がします。さらにいうと、詰め込むことだけでなく、削ることも大事なんだと(^^)