筋トレとアルツハイマー

中年期に運動をしていた高齢者と、非活動的だった高齢者と比べた時に、運動をしていた高齢者の方が痴ほう症やアルツハイマー病になる可能性が低いということが研究結果として出ているそうです。

アルツハイマーは神経変性疾患であり、原因遺伝子と関連遺伝子という染色体上の遺伝子の変異によるもの、それらがなくとも家族にアルツハイマー患者がいる場合もリスクが高まるという家族性アルツハイマー、脳血管障害や2型糖尿病や高血圧や喫煙や肥満といった環境要因などがあります。

これらをどうやって、筋トレで予防できるのか。

まず、2型糖尿病や肥満や高血圧などの環境要因に関しては、いわゆる生活習慣病ですよね。筋トレして改善できるというのはかなり周知のこととなっています。アルツハイマーの原因の前に、そもそも2型糖尿病の原因も肥満で引き起こしますし、ざっくりいうと体内で糖を消費できるだけの筋肉がないという状態ですから、筋トレと食事の改善による効果は期待できますね。

環境要因への筋トレのアプローチは、わかりやすいですね。

では遺伝子の異常にはどう働きかけるのかな。

遺伝子の異常に働きかけるというよりは、神経系の疾患なので、そこからのアプローチにつながるのではと思います。筋肉も神経に支配され動いていますし、脳は神経系の中枢です。そこに異常をきたせば体も鈍くなってしまうということですね。なので、その前に、あるいは軽度な時のうちに神経を鍛えておこうというというアプローチでないかと思います。

たとえば、体を動かす時は、脳から運動神経を介して筋肉に指令が伝わり筋肉が動き、今度は感覚神経がその刺激を脳に伝えます。それが、生活機能障害が進むと、脳と筋肉とを結ぶ感覚神経のつながりが良くないので、触れた、痛い、疲れた、など感じにくいというのです。

筋トレには、神経系のトレーニングなるものがあります。筋肉の肥大を目的としたものではなく、今搭載している筋肉まま最大の力を引き出すといったようなトレーニングです。

具体的には、挙上回数を1~2回にします。負荷も重たくして1~2回挙上するのがやっとという状態で行います。重いものを持った時、「わ!重っ!」と思いますよね。そのズンッて感じている時、神経系に刺激を与えています。そのズンッを繰り返すことで、感覚神経のトレーニングにもなっていく…というようなものです。

さらに、筋トレによるホルモン分泌が脳に与える様々な応答もなんらか影響しているのではと思います。

現在のところは、アルツハイマーの進行を遅らせることは出来るみたいですが、根本的に治す治療法はないみたいです

治らないからこそ、「なる可能性が低い」というレベルであっても、予防しておきたいですね。